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CINE ESSAY シネエッセイ |
じつはジャック・ドゥミの大ファンだった |
写真:クリストフ・オノレ監督 (c)NorikoYamashita |
■ホテルの取材部屋に入ると、そこにはなかなかのイケメン青年が座っていた。着ている洋服もよく見るとけっこうおしゃれ。でもまた同じこと聞くのかいと言いたげな浮かない顔をしていた。 |
でもシェルブールの雨傘では世代が違うんじゃないですか?と突っ込みを入れてみると、それはそうだよ、ボクは若いんだからと言わんばかり。じつは彼のおばあちゃんがドゥミの初期の作品が好きで、よく一緒に隣町(たしかドゥミの生まれ故郷ナントだったような)の映画館まで見に行っているうちに、自分もファンになったという。 |
■『シェルブールの雨傘』を“大嫌い”と言い切った男子に過去にふたりほど出会ったことがある。大好きか大嫌い。中途半端な感想はこの映画には不要だ。 |
ベートーヴェンの7番は近年、まるでブームのようにいろんな映画で使われてきた。それがもう半世紀以上も前にドゥミの『ローラ』で使われていたとは。ルグランが音楽担当としてクレジットされているが、ベートーヴェンのほかにバッハやモーツァルトなどほかのクラシック音楽も多用されていて、そのなかでも強烈な印象を残すのがベートーヴェンの7番。そのことはつい最近、3度目のローラ体験で再確認した。 |
7月22日(土)~渋谷・シアター・イメージフォーラム他順次公開中 配給:ザジフィルムズ ●ローラ ●天使の入江 ●ジャック・ドゥミの少年期 ●5時から7時までのクレオ ●幸福(しあわせ)
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